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2002年10月26日更新
04/08/21!04/08/04!最新更新分!



独断と偏見

スープ:豚骨
麺  :細麺

豚骨醤油

・豚骨醤油ラーメン
 岡山で豚骨醤油というとまるで味噌ラーメンの様な茶褐色なスープを思い浮かべるが、ここの豚骨醤油は見るからにそれらと一線を画した仕上がり具合で少々驚かされる。それは岡山豚骨醤油というよりは久留米系の豚骨ラーメンと言っても差し支えないようなスープに唐辛子辛く味付けされたキクラゲがトッピングされているからである。
 店主の心意気としては豚骨を使ったスープに醤油ダレを併せているという事で「豚骨醤油」と名乗っているだけで、「浅月@岡山」や「富士屋@岡山」に代表されるようなものを意識してのものでは無いのであろう。

 久留米系を思わせる濃厚白濁スープにキクラゲ、バラ肉の焼豚2枚、ネギというトッピングが施された丼に顔を近づけ香りを嗅いでみるが、豚骨独特の臭みも良く押さえられており好印象。麺を掬い上げて更に香りを確かめてみても特に気になる鹹水臭さを感じさせる事は無い。
 若干縮れた細麺は堅過ぎず柔らか過ぎずで私には丁度良いが、堅めの好きな方は「堅め」と頼んだ方がよいと思う。麺の歯触り、舌触りにも特に不満を感じる事もないし、濃厚なスープとの絡みも良くて良好。
 スープは先に書いたように豚骨をじっくり煮込んで乳化させた濃厚なもので、豚骨の甘みをしっかりと感じる事が出来る。濃厚だとともすれば荒々しい味付けになりがちであるが、むしろ醤油や塩を押さえ素材の持ち味を活かした優しい滑らかな仕上がりで飲んでいて楽しい。
 豚バラの焼豚は可もなく不可もなくという出来上がりであるが、トッピングされているキクラゲがスープの味に変化を付けてくれるので実に面白い。笠岡でこんな豚骨醤油ラーメンが食べられるようになるとは思ってもいなかった。評価「B」。

 個人的には運ばれてきたラーメンをかき混ぜずに1/3、キクラゲと混ぜ合わせて1/3、最後に卓上に置かれているおろしにんにくを追加して、都合3回の味の変化を楽しんでいる。 しかし、私のような人間ばかりではないので、キクラゲのトッピングは客自らが選択出来るようにラーメンとは分けて卓上にでも置いてはどうだろう。


スープ:鶏ガラ + 節系
麺  :細麺

醤油ラーメン

 運ばれてきたラーメンは笠岡で「斉藤」「坂本」に馴染んで育ってきた私にはなんの変哲もないラーメン、というよりは中華そばといった代物で特に今更なんの感慨もないもの。トッピングされている具も煮鳥、ネギ、シナチクというごくごく当たり前のもので「豚骨醤油」を初めて見た時の様なインパクトはさらさら感じない。初見で敢えて違いを見付けようとすれば僅かに太目の麺とスープの若干の濁り程度か。この段階でのずスープ、麺共に異臭を感じる事はなく良好。

 まず麺を掬って食べてみるが、初見通り通常笠岡の他店で使われている麺とはかなりの違いがあるのに戸惑う。これは単純に個人的な馴れの問題だけで、ちょっと柔らかめで心持ち太い麺はがさついた舌触りもなくなかなか良好な味わいである。
 そしてスープであるが、笠岡の昔ながらの中華そばを鶏ガラ主体としたシンプルでストレートな「坂本」と節系の旨味と香りを取り入れたマイルドな「斉藤」という分け方をすれば「斉藤」の系列の味わいである。但し、これがイコール斉藤というわけではない。現代風にアレンジされており鶏ガラのあっさりした旨味をより全面に活かした味付けで独自の味わいを作り出している。
 気になるところの煮鳥ではあるが、よそから来た方や昔の笠岡の味わいを知らない方には、こちらの煮鳥の方が柔らかくてしっかりした醤油の味付けで確実に喜ばれると思う。

 開店当初は麺の選択、茹で上げ具合、節系での味付けの方法等で試行錯誤していたようだが、ここ最近は方向性も決まってしっかりとした味わいで美味しい。むしろ老舗ではあるがムラのある「坂本」よりは、ここおっつぁんのラーメンをお奨めする。ここと「一久」を食べておけば「笠岡ラーメン」は事足りるはず。評価「B」。

 しかし、地元笠岡の人間でも分かりづらい場所なので遠方から来られる方は大変だと思う。まぁ、探してでも食べてみる価値のある店だとは思うのではあるが。



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