山之内
SINCE 1998.8



1999年04月30日更新




・独断と偏見

スープ:烏骨鶏ガラ+野菜醤油味(澄んでいます)

麺   :中細麺

中華そば

以前、出かけて検食したのにも関わらず、 HPに掲載出来ていない「山之内@岡山」に再度で掛けてきました。 何故、掲載出来なかったかというとここのラーメンを食べた時に素 直に「美味しい」と感じれなかったと言うこと、それでも不味いわ けではないですし、まぁ、自分の中での位置づけがなされなかった と言うところでしょう。
取り敢えず開店のAM11:30少し前に店に着くと、暖簾は出て いないが店内で今暫くお待ちをと言うことで、客の居ない店内のカ ウンターでビール&酒を飲みながら「地鶏ゆで卵」とサービスで出 してくれた、醤油ダレを作る際に使われたと思うかなり厚めで大き めの鰹節を堪能させて頂きました。
ゆで卵はこれはこれで美味しか ったが、「餌にヨモギしか与えずに育てられている地鶏」と説明さ れても、その有り難みを実感するには至らなかった。鰹節とそれを 漬けていた醤油はそこそこ良い物なのでしょう、美味しく食べさせ て頂きました。なかなか満足。
取り敢えず「どて丼定食」を「麺堅め」でお願い致しました。 どて丼は生まれて初めて食べる物で、合い挽きミンチを何種類かの 味噌で混ぜ合わせて、煮込んだ物をご飯の上に載せ、黄ニラを振り 掛け出来上がりという味噌の作業工程はともかくとして至ってシン プルなもの。少し辛いですが、なかなかの味でこれも満足。
このどて丼を食べながらラーメンの制作過程を追いかけていると、 スープは寸胴で取った物を少人数用の小さな寸胴に移され、それを 味が変わらないように湯煎で保温しながら利用するという気の使い ようには感心さされました。麺も富士麺業のもので特に拘って注文 はしていないと言う物を、玉笊では有りましたが丁寧に茹でられ、 しっかり湯切りされておりました。麺がの茹で上がりが一定になら ないと言うことで、3人分づつしか作らない(親父談)にもなかな か好感が持てます。そうこうしている内に具が盛られ、私の座るカ ウンターに「中華そば」が運ばれてきました。既に期待は十分!
取り敢えず麺を一口啜ると鶏ガラの風味というか、これが烏骨鶏な のかという風味が口の中を通して鼻孔に広がります。しかし、これ はかなり違和感があります。これは好き嫌いがはっきり分かれるで しょう。私自身もこの有り難みは理解出来ません。またもう少しス ープと麺の絡みが強い方が、一口目に美味しさを実感できていいよ うな気もしますが、化調は使わないのと同様、これもきっとこの店 のポリシーなんでしょう、私がとやかく言う物ではないですネェ。 麺は芯が残るような茹で加減は「堅め」とはいわないという親父の ポリシーに従ったもので、これはこれで満足はいきます。 スープを口に含むと、烏骨鶏の芯の通った味を中心に野菜の甘み、 醤油のシャキッとした味が口の中に広がります。まるで良くできた 「コンソメスープ」を飲んでいるようだと言えば言い過ぎかも知れ ませんが、そんな気分にさせられました。 焼豚も肩ロースを使用しているとのことで、それほど脂っぽさは無 いですが、柔らかくジューシーに仕上げられていて美味しいです。 シナチクも丁寧に処理されて、シナチク本来の味を重視した味付け がなされているのもいい感じです。
ただ、どれもこれもが素材を吟味して素材の持ち味を活かすように 調理されていて非常にひとつひとつは美味しいのですが、結果的に 全体の印象も薄い物になってしまっているのが残念です。 飛びつくほど美味しいとは思いませんでしたが、親父の心意気の伝 わる真面目にかつ丁寧に作られているラーメンで非常に好感が持て ました。また、いつかは出かけてみたいと思わせる味でした。


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