下  村
SINCE 1998.8





・独断と偏見

スープ:鶏ガラ+豚骨+煮干し+昆布醤油(澄んでいます)

麺   :細麺


 「くるまや」へネギ味噌ラーメンを食べに出掛けた時に偶然見つけてしまいました。私の他に2人しか居なかった「くるまや」に比べ、「下村」は近所の人や中高生で溢れていました。さすがにネギ味噌ラーメンを食べた直後に、「下村」に入る根性がありませんでしたので、あらためて出直すことに決めてその日はその場を去りました。
 あらためて出掛けた時、ある程度予想は致しておりましたが、この店は笠岡で言うところの「斉藤」や「坂本」という老舗のお店と同じ「臭い」で、ジュースではなく瓶入りの「ミルクセーキ」なんてものが平気で売られている辺りで、ジジイ&ババアの正体は妖怪であることを見破ってしまいました。
 肝心の中華そばですが、これがレトロな味で(どんな味かの説明は求めないで下さい。)、一口食べた瞬間はまってしまいましたがなぁ。シンプルであっさりしていて口当たりの良い味付けがされていました。次回はきっとインチキに違いない「ワンタン」を食べてみようと決心したのは言う間でもありません。
 そして2度目、「ワンタン」食べるためにわざわざ笠岡ら出掛けて行き、車を駐車場に止めてはやる気持ちを抑えながらそれでも小走りで「下村」を目指しました。駐車場から「下村」「くるまや」の順番に同じ通りに有るのですが、気が付くと「下村」を通り越して「くるまや」に着いてしまう。不思議に思いながら同じ道を引き返すと今度はいきなり駐車場に着いてしまう。こんな街中に狐や狸が居るのだろうかと思いながら再々度引き返してみるとぉ、、、、ふんがぁ〜〜〜っ!
 店があったと思われる所は既に家屋が撤去されており、駐車場に化しているではないですか。それでもわざわざ笠岡ら出掛けて来ている私は「ワンタン」を諦めることが出来ず、これはきっと店舗の老朽化及び世代交代でどこかに新規開店しているに違いないと無理矢理思いこみ、通りすがりの人に映画「野生の証明」のジョー・山中の様に「おかあさん、あの「下村」は何処に行ったんでしょうかね」とすがってしまいました。私のうつろな目つきに腰の引けている通りすがりのおかあさんはそれでも親切に「ご主人が高齢の為に閉店されました」と教えてくれました。
 私はうつむきながら駐車場に向かう間、「あのジジイとババアはやはり妖怪ではなかったのか」などと訳の分からないことをつぶやきながら、すれ違う人々の不審そうな視線を浴びていることには気づいていませんでした。





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